イエス・キリストの証と自分の成長

バプテスマを受けてからもうすぐ40年が過ぎようとしています。いろいろなことがありました。いつも平安に満ちた幸福な日々だったわ けではなく、多くの試 練があり、さまざまな悩みを通り過ぎてきました。しかし、不思議なことに一度も教会に入ったことで後悔することはありませんでした。 そのひとつの理由は、 教会に入ったことは、薄暗いところから真昼のような光に満ちた世界に入ったと感じていたからです。その様な環境に、自分がいつまでも 居たいと思ったので す。福音の影響があって、それから学業においても仕事においても名誉ある結果を得ることもありましたが、たとえこの世のさまざまな特 権の全部を失っても、 もし、ただの、何の役職もない教会員として、毎週教会に集い、自分に与えられたどのような小さなアサイメントでも果たすことができれば、自分にとってはこの上ない喜びであると感じてきました。ですから、数々の試練が訪れて も、証が弱くなったり、教会をお休みしたりすることがなかったのだと思います。

証を強く保つことのできたもうひとつの要因は聖典をよく読む習慣を築き、それをいつも続けてきたことだと思います。おそらくモルモン 書は45回以上読んだ と思います。その他の聖典も10回以上読んでいるはずです。ですから、聖典の内容の隅々についていろいろな知識を身につけることがで き、それと同時に福音 の全体像がよく頭に入っていると思います。数年前から4大聖典を毎年1回ずつ読み終わるという目標にチャレンジしていますが、そうす ることでの違いは、福 音の教えが頭や気持ちの中で真新しい状態でとどまっているということです。40年間の中で、福音の勉強がややもするといい加減になっ ていた時期もあります ので、そういう時期と比べてはっきり分かることは、定期的に4大聖典の隅々に目を通し、細かい部分を含めて理解が深まっていることは信仰や証が強まるためにとても大事だということです。

日本の文化の中にキリスト教の教えがそれほど入っていないので、キリストについて正確に理解するのに時間がかかりました。最初の10 年くらいは、頭では一 応分かってはいても、イエス・キリストという方がどのような方なのか、表面的にしか分からず、分かった部分についても自分の文化のレ ンズを通して、ややゆ がんだ理解しか持っていなかったと思います。ということは、イエス・キリストとの個人的な関係がまだ弱かったと思います。今、アメリ カに移ってきて20年 になりますが、多くの教会歴史のゆかりの地を訪れ、しばしば静かに瞑想する機会にも恵まれました。また、パイオニアの子孫の人々と交 わり、彼らの生活に すっかり溶け込んだ信仰のあり方にも接しています。それらの経験も自分の信仰生活を振り返り、正しい、偏りのない信仰の持ち方につい て考える機会を与えてくれました。

しかし、イエス・キリストについての証が強まり、キリストとの個人的な関係が強くなったと感ずる経験は、教会の中ではごくありふれた 機会の中にあることも はっきりわかります。それは、ホーム・ティーチングで担当家族のことを真剣に考えて、その成長を助けている時や、お休み会員や求道者 の方々のために、祈り 努力している時に、いろいろな導きを受けて、主の愛が自分の中に育っていくのを感じることです。

主の贖いについて理解することはとても時間がかかりました。概念は一応頭では分かっても、それが具体的に自分の生活の中でどのように 生かされているのかを 自覚し、その贖いの影響力が自分の生活の奥深くに及ぶためにはさらに長い時間がかかりました。最近になって、数々の難しい状況を乗り 越える中で、贖いがさ まざまな問題解決にかかわって自分の生活をより良いものに変えるために役立っているという認識が生まれました。贖いは、自分がそれま で意識していたよりは るかに深く、広範囲にわたって、私たちの生活の隅々にまで及ぶものであることを知ったのです。数え切れないほどのみたまによる啓示を 経験することを通し て、イエス・キリストが生きていらっしゃり、私たちの救い主、贖い主であり、この世を創造され、自然界をコントロールする力を持ち、 私たちのためにさまざまな奇跡を行う力をお持ちの方であることを、強い確信を持って証します。イエス・キリストの神聖な御名によっ て、アーメン。

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